千恵の眼

自分の人生の中で勇気づけられた言葉や日々の思いなどを綴っていきたい。

小泉孝太郎主演の医療ドラマ「病院の治し方」で語られた印象深い言葉

 毎週月曜日の夜、テレビ東京で放映されていた小泉孝太郎主演の医療ドラマ「病院の治し方ードクター有原の挑戦」が9月9日に終了した。地方病院の相澤病院(スピードスケート選手・小平奈緒さんが所属)が多額の借金を抱え、倒産危機から奇跡的に復活した実話をベースにした物語。妻と一緒に楽しみにして見たドラマだった。
 ドラマの中で主人公である有原院長(小泉孝太郎)の病院改革を支えた地方銀行の副頭取米田(中村雅俊)が先代の有原病院の院長から教えられた言葉が印象深く残った。

「一燈を提げて暗夜を行く 暗夜を憂うることなかれ ただ一燈を頼め」
 この言葉は、幕末の儒学者佐藤一斎の言志四録の中の一節ということが分かった。意味は「暗い夜道を一つの提灯を提げて行けば、どんなに暗くても心配する必要はない。ただその一つの灯火を信頼して進めば良い」灯火=自分の信念や志。


 私が勤務していた自治体で昭和57年から現在も続いている市民三学大学という市民向けの生涯学習講座がある。当時の首長が発意したもので、佐藤一斎の三学戒を引用した公開講座
少にして学べば、即ち壮にして為す事あり事。
壮にして学べば、即ち老いて衰えず。
老いて学べば、即ち死して朽ちず。
この言葉の意味は、子どもの頃からしっかり学べば、大人になって夢を実現できます。大人になってから更に学び続ければ、老年になっても衰えることがありません。
老年になってからも学ぶことをやめなければ、死んだ後も自分の業績が次の世代にも引き継がれていきます。人は老いるまで学び続けるべきだという考え方。

 自戒の言葉として記憶に留めていきたいと思っている。