千恵の眼

自分の人生の中で勇気づけられた言葉や日々の思いなどを綴っていきたい。

呼吸を変えれば人生が変わる

長寿で活躍されていた著名人の中には、それぞれの呼吸法(深い呼吸や息を吐き切る)を実践している方がおり、それらを勧めています。(「呼吸を変えれば元気で長生き 打越暁 洋泉社から文中引用)

実際の医療現場で、独自の呼吸法や気功、太極拳などを実際に教えている、がん代替療法のパイオニアである帯津良一氏(帯津三敬病院)

心療内科学のパイオニアである元九州大学教授の池見酉次郎氏は、著書の「人間回復の医学」の中で、一つひとつの臓器(西洋医学)を見ていくだけでは見えてこなかった、つながりを意識した医療というものが大変重要であり、体全体を丸ごと見るという視点が大切であるという旨が書かれています。

打越氏は呼吸法は自律神経のバランスを整え、体の血流を良くし、生命のエネルギー、自然治癒力をアップさせ、丸ごとの医療に大変、期待される存在だと言います。

帯津良一氏の「ガンに勝った人たちの死生観」という本には呼吸法を実践してがんから生還した人の体験談(白血病や末期の胃がんを克服した方など)が多く載せられているそうです。

良い呼吸で健康になる。

それでは、具体的に健康に良い呼吸とはどんな呼吸なのでしょうか。

座禅やヨーガなど多くの呼吸法があるようですが、これら多くの呼吸法の基本的なところは、かなり共通しているようです。共通している呼吸法のポイントを以下、まとめてみます。


1.基本の呼吸は鼻呼吸(吐くときは意識的に口を使っても良い)


2.呼息(吐く息)の時間を、吸う時間よりも長くする。吐く息を強く意識した呼吸であること。


3.おなかの動きを意識した呼吸であること(胸が上下した浅い胸式呼吸ではなく、腹式呼吸に重点の置かれた呼吸)

4.ゆったりとしたある一定のリズムで呼吸をすること

5.息まない、力まないこと。


 必ずしもこれら5点に固執する必要はないようです。大事なのは、長く続けていくことだと思います。一日のうち無理せずにできる、自分流の呼吸法を決めて実践してみてはいかがでしょうか。

 

打越氏が「簡単で毎日実践できる呼吸法」として、次のように記述してあります。

1.まず上半身の力を完全に抜きます。下半身はあぐらでも正座でも、椅子に腰かけてもかまいません。手は軽く握ってひざの上に置いておきます。


2.まず息をゆっくり吐きだします(鼻で、もしくは口をすぼめて)吐くときにはおなかをゆっくり引っ込めてすべてを吐き出すようにします。


3.吐き切ったと思ったら、息を鼻からゆっくり吸い込みます。この時、肩が上がらないようにしながらおなかをぐーっと前に突き出すように息を吸い込みます。


4.息を吸い込んだら力まないように息の流れを止め、おなかに溜めるような意識を持ちます。


5.数秒止めて苦しくならないうちに鼻からゆっくり息を吐き出していきます。

 

6.この一連の「吐く、吸う。止める」を10対3対2くらいの割合で、出来るだけ吐く息をゆっくり長くするのがポイントとの記述があります。

ゆっくり、焦らず、少しづつ続けてみたらよいと思います。自分の身体と対話しながら。自分の呼吸法を身に着けてみたらいかがでしょうか。

自分の呼吸法は、上記2.3の順序を逆にして、最初に息を吸い、吐くということをしています。そして5の止めるの後に休息として普通の呼吸を2回程度してから、また、始めています。


そして、常に丹田(おへそと背中を結んだ線上の中心部分より少し下)に意識を置きながら呼吸をしています。
無理しないで、少し休んでいるときでも、リラックスできる音楽を聴きながら。また、お風呂の中でも、歩いているときや車を運転しているときでも「自分なりの呼吸法」を続けています。

それなりの効用はあるのではと思っています。