千恵の眼

自分の人生の中で勇気づけられた言葉や日々の思いなどを綴っていきたい。

「千恵の眼」の命名理由は、いとこの千恵子さんを偲んで。

     30歳代で早世したチーちゃん(千恵子さん)

 私のいとこのチーちゃんは、小学校5年生の時に脊椎カリエスを発病し、25年間寝たきりの生活を続け、30歳代の若さで天国に召された。脊椎カリエスは、結核が原因で発症する病気。俳人正岡子規も同様の病気で生涯を閉じたと聞いたことがある。私も7歳の時に小児結核を患ったので、チーちゃんは私の病気を大変、心配してくれた。

 病床でのチーちゃんは、よく古切手を集めていた。チーちゃんの姉(小林静江さん)によれば「自分のような病気の子供をつくらないようにと、結核の予防薬BCG購入資金になるからと古切手を集めていた」とのことである。

 チーちゃんは病床の中でも、誰に対しても優しく、性格も明るく、親切であった。また、読書好きでもあった。私が本を読むようになったのも、チーちゃんからの影響が大きかったのかなと思う。病床から何を思い、日々を過ごしていたのか。チーちゃんの眼を借りながらブログを綴っていきたい。

  チーちゃんの姉・小林静江さんは札幌市にある「ふきのとう文庫」の初代理事長

 姉の静江さんは、チーちゃんが病気になり、力になれなかったとの自責の念から、身体的にも教育・文化面でも不利な条件にある病弱児や障害をもつ子どもに、本の喜びを知ってほしいとの強い思いから「ふきのとう文庫」を創設する活動を続けてきた。

創設までの活動と「ふきのとう文庫」の紹介は、また、次の機会に。