千恵の眼

自分の人生の中で勇気づけられた言葉や日々の思いなどを綴っていきたい。

この頃、思うこと1

 今年は、昨年よりも暖冬で春と見間違う陽気です。庭には桃の花が咲き始め、日本スイセンは役割を終えつつ、花を閉じようとしています。

 新型肺炎の勢いは衰えず、国内各地で新たな感染者が出現している。国や自治体、専門家などから様々な情報が出されているが、どんな情報を信じてどのようにこの感染から身を守っていったら良いのか。不安を感じる。

 公務に携わる人の気概と矜持

 国では「桜を見る会」や「検察官の定年延長の手続き」などをめぐって様々な議論が行われている。定年延長をするならば、検察庁法を改正するのが筋であると思う。解釈変更により、従来の政府見解を変更するなど、あってはならない。このような方法により制度を改正する場合は、関係法律の改正案を国会に提出し、十分な議論をしてしかるべき事案と思う。

 公務員は国民全体の奉仕者であり、一部の人の利益のために勤務するのではなく、公共の利益のために勤務することのはずである。「公」の字のつくりを見ると「ハ」と「ム」で作られている。この「公」の字は、「私に背く」という意味だと私に教えてくれた人がいる。国家を担う公務員のこの国を思う気概と矜持を期待したい。

 指導者の覚悟

 行政府の長(トップ)は孤独であり、命を削る思いで職務を遂行していると思う。そして、その心情は誰にも計り知れないものと思うが、この国の形を作っていくリーダーであればこそ、国民はあるべきリーダー像を求めている。覚悟が必要である。

 孔子は政治を行う上で大切なものの一つとして「民信なくば立たず(政治というものは民衆の信頼がなければ、成り立つものではない)」と言ったといわれる。国民は現政権にどれだけの信頼を寄せているのだろうか。政治の信頼性を損なう事案が多すぎると思うのは私だけだろうか。

 故事に「過ちては則ち改めるにはばかることなかれ」がある。人は誰でも過ちを犯す。ただ、過ちを犯したら、過ちの後の処し方をどうするかが大事であると。政治の信頼性につながっていく処し方を多くの国民は期待していると思う。