千恵の眼

自分の人生の中で勇気づけられた言葉や日々の思いなどを綴っていきたい。

国会議員、官僚よ、真のエリートたれ!

政府の統治能力は地に落ちた! 

 新型コロナウイルスの感染拡大により、国内では18日、クルーズ船を除いても感染者が1万人を超えた。今後も感染者の勢いは衰えることなく、増え続けていくのだろう。
 政府の新型コロナウイルス対策は、相変わらず迷走を続けている。検査方法、感染者の受け入れ体制、一律10万円給付の方法などなど、国民目線から見ると政府の統治能力は地に落ちている。このままでは、国民は政府を信用できないし、不安を感じて生活していくしかない。


 このような非常事態下の中では、政府は、何を優先し、どこに資源を配分して、いつまで何をやるのか。今までやってきたことの中で何が足りないのか!課題は何なのか!国民に何を今知らせ、何をお願いするのか!政府のリーダーが必死でお願いし、実効性のある対策を整え、訴え続けていかなければならない!

 大阪府の吉村知事、大阪市の松井市長は、3か月先をイメージして今何をやらなければならないのかと話をしていた。現場を預かる首長としての話の重みが伝わってくる。
 政府から発信されている様々な言葉は、空虚で心に響いてこない。


 麻生副総理の「10万円給付は、富裕層では受け取らない人もいるだろう。必要な人には手を挙げ申告してもらう」旨の発言をしていた。貧乏人は手を挙げろとのことか。このような意識の低い人が、日本の副総理・財務大臣を担っている。なんと嘆かわしいことか!
 国会議員や官僚は安全な場所にいるから、明日の生活をどうしようかと困窮している国民の切実な声が聞き取れないでいる。議員や役人の役割は何なのか。考えよ!

 国会議員は歳費などの年間受取額の50%以上を返納せよ!返納額を医療従事者や生活困窮者に回せ!
 今回のコロナウイルスに関して、国会議員は歳費2割削減とするようだ。
「国会議員の歳費、旅費及び手当等に関する法律」によれば、現在の歳費は月129万円4千円、年額約1553万円。年額2割の削減額は年間311万円。返納しても、受取額は年間1242万円。期末手当の約635万円は返納されない!
 さらに、返納されない裏歳費といわれる使途自由な事務費として年間1200万円の「文書通信費」年間780万円の「立法事務費」を受け取ることができる。年間受取総額約4168万円。正当な活動しなくても。国会活動をしていない前法務大臣の河井議員や河井杏里議員も受け取ることができる。
 これらはすべて税金。返納額は年額2割ではなく、約7.5%に過ぎない。与党も野党もお茶を濁さないで、少なくとも年間受取額の50%以上を返納すべき。
 コロナウイルスが終息するまで国会議員は50%以上の歳費などを返納して、身を切る思いを自らがしなければならない。そして、国民と同じ立場に立たなければならない。そうしなければ、他人事としか考えられないだろう。返納することが、コロナウイルス対策の解決策のひとつになる。返納額を医療従事者や生活困窮者などの支援に回せ!
 現在は、羅針盤のない日本丸に乗っている。難破すれば、まず、真っ先に逃げるのは、国会議員だろう。国民は逃げ遅れてしまう。

国家には真のエリートが必要(国家の品格藤原正彦
 藤原正彦氏の書「国家の品格」によれば、国家には真のエリートが絶対必要であると書かれていた。
 真のエリートの条件は、二つの条件がある。
 第一の条件は、文学、哲学、歴史、芸術、科学といった何の役にも立たないような教養をたっぷり身につけていること。そうした教養を背景として、庶民とは比較にならないような圧倒的な大局観や総合判断力を持っていること。
  第二の条件は、「いざ」となれば国家、国民のために喜んで命を捨てる気概があること。このような真のエリートは、今、日本からいなくなってしまった。
 霞が関の官僚は「偏差値エリート」に過ぎない。二つの条件を満たす「真のエリート」がどうしても必要であると。

 ないものねだりか。先が見えない中で、心がささくれ立っている人が多くなってきている。優しい気持ちになれる日が一日も早く、訪れることを祈りたい。