千恵の眼

自分の人生の中で勇気づけられた言葉や日々の思いなどを綴っていきたい。

日本の政治に求めたい。経世済民。

 国を治め、民の苦しみを救う「生命経済」の視点で早急な有効策を!

 新型コロナウイルスは、私たちの日常生活を一変させている。私が学生時代に学んだ経済の意味・役割は、経世済民ということだった。
 経世済民(けいせいさいみん)この意味するところは、国を治め、民を救うこと。「経」は治めること。「済」は救うということ。すなわち経済とは「国を治め、民を救う・民の苦しみを救うこと」。経済は経世済民の略語である。

 しかし現在、行われている国の新型コロナウイルスの対策からは、国民の生命を第一義的に、最優先にするという「生命経済」という視点が抜け落ちているように思えてならない。政府には最大限、経世済民「生命経済」という視点をもって総合的な政策を早急に実行してもらいたい。

 今回の国の補正予算にしても、予算額の総額だけを誇示して世界各国と比較して、最大級の予算額であると言っているが、中身は張りぼてのようだ。
 非常事態下にある中で、限られた資源をどの分野に最優先して投入するのか。資源が不足するなら、どのような手段で資源を確保していくのか。いつまでに、どの分野で、何をしていくのか。時間が問われている。日本丸を正しく導いていく有能な船頭はいないのか。

 医療崩壊を防ぐには何をするのか(マスクを国民に配布することではないはず。)
検査体制を早急に整え、医療受け入れ体制をどのように構築していくのか。
 特効薬やワクチンが開発されていない中、外出規制や営業自粛を要請することなどが、感染者の増加・拡大を防ぐ最大の効果策というなら、生活者に対する一定の賃金保障や事業者に対する一定の営業補償策などを実施すべきではないだろうか。
 早急に。スピードが問われている。国は、今、何ができるかを真剣に考えなければならない。

 それだけの能力がないなら、都道府県に交付する臨時交付金を総額1兆円ではなく、5倍以上に増やし、都道府県知事の責任と権限において、使途を制限しないで活用できるよう取り計らうべきだろう。その方がより効果的。「金は出すが口は出さない!」

山中教授「ウイルスをなくすことは、不可能。ウイルスとの共存をはかり、危機を乗り越えよう」
 京都大学の山中教授は、次のように述べている。「このウイルスを完全に世の中からなくすことは、不可能なので、いかに人間社会が受け入れるか。ある程度の我慢、ある程度の工夫は一年以上必要かもしれない。ウイルスとの闘いではなく、ウイルスとの「共存」だと思う。私たちはいままでたくさんのいろいろな危機を乗り越えてきたわけですから、今回も乗り越えることができると思っています。」と。

病を通じて知った幸せ。作詞家 湯川れい子さん。

 中森明菜アン・ルイス松本伊代などのヒット曲の作詞を手掛けた音楽評論・作詞家で有名な湯川れい子さんは、様々な病との闘いがあった。(病を克服するために、様々な健康法や民間療法も実践。その体験をまとめた幸福論3部作も出版されている)
 60歳を過ぎたときには、C型肝炎と診断され、
 担当医からは「C型肝炎はまだ完全な治療薬はありません。滝つぼに向かって流れていく川のようなものだから、オールを上手に操って病気と付き合ってください。十分睡眠をとって体を休め、よどみにとどまろうと努力すること」と言われ、
 週1回のインターフェロン治療を約10か月続けて、「ウイルス検出なし」と告げられたのは69歳の時。一連の病気体験から学んだことは、たくさんあったとのこと。
 精神世界の迷路にも迷い込み、病は罪とネガティブに考えた時期もありました。でも、それは違いました。
 何事も心の受け止め方で変えられる。周囲ではなく自分が変わって、今という瞬間を精いっぱい生きることが大切なのだと。70歳を超えてようやくわかったように思いますと。