千恵の眼

自分の人生の中で勇気づけられた言葉や日々の思いなどを綴っていきたい。

呼吸を知り、呼吸を意識することで生命力・免疫力を高める。

感染者数を一層、増やすであろう経済対策。観光業界はこの対策により、今以上の打撃を受けるだろう。

コロナウイルスの勢いは衰えを知らず、東京では連日200人台の感染者が出ている。全国的にも感染者数は増えている。

こんな状況のなかで、国は観光支援事業「GO TO トラベル」のキャンペーンを「東京都発着」を除外として前倒し実施をしようとしている。コロナの終息が全然、見通しも立たないのに。場当たり的な経済対策としか思えない。

苦境に立つ観光業界に対する支援方法や観光支援事業の実施方法は、もう少し実施内容や時期を考えるべきである。
そうでなければ、この対策を実施して感染者数が増え続ければ、観光事業は、立ち直れないほど打撃を受けることになるのではないだろうか。

感染対策を徹底するというが、無症状の感染者にはどんな対策をとるのだろうか。どうすれば感染者数を抑えることができるのだろうか。何も指針を示さない政府の責任は非常に大きい。誰がどのように責任を取るというのか。心配である。

国は人命より経済を優先している。国は国民の命を軽んじている。国をあてにすることはできない。結局、自分の生命は自分で守るしかない。


呼吸は人間の生命活動の基本である。
呼吸法に関する本を2冊、再読した。
1冊は「息の発見」五木寛之(作家)と玄侑宗久(作家・禅僧)の対談。もう1冊は「呼吸を変えれば元気で長生き」打越暁(呼吸器系の医師)である。これらの本の中から、気づいたことや日常生活の中で役に立ちそうなことを書いてみたい。(文中も引用したい)

食物や水がなくても、すぐに命は失われないが、息を止め続ければあっという間に心身活動は停止する。呼吸、息はすべての元である。

呼吸とは呼(こ)はく息と、吸(きゅう)吸う息の事。普段、私たちはこの呼吸を意識することは少ない。呼吸は自律神経の働きであり、ふつうは無意識の活動である。

しかし、この呼吸を意識しコントロールすることを心がけることにより、生命力や免疫力を高めることができる。
現代人の呼吸は浅くて速いと言われている。このような呼吸を続けることにより、心と体に負担がかかり、病気の原因になると言われている。

「いのち」という語は、古い日本の言葉では「息のうち」と書いた説があるそうだ。
「息=呼吸」は人間の生と深い関係にあるようだ。

 最近では呼吸の健康に及ぼす効果が科学的・医学的に解明されてきているようだ。呼吸法は座禅やヨガなど多くの呼吸法があるようだが、自分にあった呼吸法を実践することで健康になっていけるのではないかと思う。


 呼吸を意識して人生を変える

日常のささやかなことでも、呼吸を意識することにより、それまでとずいぶん違った見方ができるようになるそうです。
本の中に、ベトナムの禅学者ティク・ナット・ハン氏が意識した呼吸の重要性を説いた日常生活の工夫を勧めている箇所があります。

「自分の吸う息、吐く息に意識を集中して、体と心を一つにするだけです。朝食を作るときも、食事をするときも、食事を片付ける時も、その時間が有意義になるように意識的な呼吸を実践してください。」

 

ハン氏は日常の場面場面で呼吸に意識を向けることを「気づきの呼吸」と名付けています。「気づき」とは、自分が何を考え、何をしているのかを立ち止まって認識することで、幸福の基盤となるものです。

自分の考えや行動、言動に気づきが多いほど、物事の本質が見えてきます。物事の本質が見えてくれば、幸福に生きるためにはどうしたらよいのか、何をしたらいけないのかがわかります。

日々の生活の一つひとつの応対に呼吸を意識することによって、ずいぶんと生活の質が変わります。ちょっとした気づきの連続が、私たちの人生を変えていくと考えられます。

息を変えることは、息方(生き方)を変えることであり、生き方が変わってくると考えます。日々の呼吸に意識を向け、より良い呼吸を実践してみてください。

体に良い呼吸とは、どんな呼吸かは、次に具体的に書いていきたい。