千恵の眼

自分の人生の中で勇気づけられた言葉や日々の思いなどを綴っていきたい。

待ったなし!実効性のある新型コロナウイルス対策を総合的にスピード感をもってやってほしい。

山中教授、コロナ対策はもう待ったなし!自らの行動で、自分や大切な人、社会を守りましょう!

 山中伸弥教授のHPを見てみた。HPでは「新型コロナウイルスは前例のない難敵です。これまでは控えめな発言に努めてきましたが、もう待ったなしの状況です。上からの指示に関わらず、自ら行動しましょう。
 学校の休校以上に、大人が我慢しなければなりません。もうぎりぎりです。海外から学びましょう。自分を、周囲の大切な人を、そして社会を守りましょう。」山中教授のメッセージには、非常に強い危機感が感じられる。

 政府は何のためにあるのか!政府の役割は何なのか!
 それに反して、現在までの国の新型コロナウイルス対策を見るかぎり、本当に国民の生命を守っていくのだという使命感も責任感も決意も感じることができない。
 安倍総理や麻生副総理には、自分たちが明日の生活に困ることはない。明日の生活をどうしたらよいのかという困窮した人が数多くいるのに。「政府は国民のためにある。」と安倍総理は言っていたが、口では何とでもいえる。いったい政府の役割は何なのか! 改めて、安倍総理や麻生副総理に問いたい。

 現在まで実施されている政府の対策の重点は、アベノミックスという自らの経済政策を守るための対策。本来、最も重点的に実施していかなければならないのは感染者が爆発的に増えることを抑えることである。そのためには何をしなければならないのか。

 日本国内における感染者数と懸念される全国調査の結果
 4月9日現在のPCR検査は、厚生労働省の報告によれば、64400件行われている。これは世界中の検査数の中でも群を抜いて異常に少ないとの事。現場の方たちはものすごく頑張っているとのことだが、山中教授によれば検査システムを変える必要があるという。
 4月9日、東京では344人が検査され181人の陽性者。異常に高い陽性率。検査数を増やさなければ爆発的感染があってもおかしくない。人口1100万人の東京都で検査数500未満というのはまさに異常である。
 日本の国内感染者数は、NHKの集計によれば、10日午前10時30分現在、6900人(クルーズ船含む)。死亡者数132人。退院者数1353人。
 NHKニュースによれば、厚生労働省とLINEが協力して行った全国調査で「4日以上発熱が続いている人がおよそ2万7000人に上る」という調査結果が出た。中でも長時間の接客や外回りなどの仕事についている人の割合が非常に多いとのこと。12日以降も東京都を始め全国の感染者数が減少することは、当分の間ないのではないだろうか。

感染者の爆発的な増加を抑える対策を最重点に行うべき!

 何よりも検査!検査!検査体制を整え、陽性患者の症状別に病院などの受け入れ体制をどのように振り分け、確保し、治療・観察していくのかを最優先に行うべきであろう。それと同時に、外出・移動規制や休業要請を国が幅広く行い、そのための補償などの財政負担は国が中心となって行い、地方にも協力を求めるべきであろう。国民に行動規制をかけるが、現下の緊急事態の状況を考えれば止む無しではではないか。

 まさに感染者の爆発的な増加を抑える対策こそ、最大の経済対策となるはずだ。水際対策としての外国から訪日者の規制遅れや検査数の少なさ、機を逸した緊急事態宣言など、対策は遅れたとしか思えない。今一度、このような状況にあることの中で、何ができるか。経済が失速しても、人の命さえあれば必ず経済は復活できるのだから。より良い理想の姿を描きながら、今やることは何かを考えてもらいたい。スピード感をもって。

 国のリーダーの役割を覚悟を持って、命がけでやってもらいたい!
 夜が明けない朝はない。やれば必ずできるんだという信念と覚悟(対策が失敗すれば自らの責任。辞任するんだという覚悟)、責任感をもって、安倍晋三総理には、リーダーシップを発揮し、国民に(今は我慢の時期だから我慢してもらいたいということを)強く語りかけてもらいたい。
 組織や役人は、自分たちがやる仕事には、絶対間違いがないという「無ビョウ性の原則」がある。自分たちがやってきている対策は、間違っていないと現在も思っているのではないだろうか。どうみてもそれが間違っていると評価されてもその間違いを認めない。まず、それを認めることからスタートしなければならない。今やっている対策で改めるべきは何か。心して関係者には考えてもらいたい。身近にいる多くの人の命や明日の生活がかかっているのだから!