千恵の眼

自分の人生の中で勇気づけられた言葉や日々の思いなどを綴っていきたい。

勇気づけられた珠玉の言葉。

 日々の生活を送っていく中で、様々な事柄が自分の身に起こってくるが、それらの事柄も、自分の心の持ち方や考え方で、明るくも暗くもなっていく。
そんなことを強く意識した日々が、最近あった。
人は人のことばから多くの影響を受け、学んでいくのかとも思った。

先日亡くなった、渡哲也さんの言葉。
「思い通りにいかないときこそ、懸命に生きる」という言葉がある。
多くの人たちに伝えていきたい言葉だと思っている。

一切なりゆきー樹木希林のことば(文春新書)

樹木希林さんがなくなってから、この9月で2年になる。
「おごらず、他人と比べず、面白がって、平気に生きればいい」この言葉は、希林さんの娘が、葬儀の時に母の言葉として、喪主代理のあいさつの時の言葉である。希林さんらしい言葉ではないかと思っている。

希林さんは、私にとって様々な珠玉な言葉を残している。「一切なりゆきー希林さんのことば」から強く印象に残った言葉を引用してみたい。

「病というものを駄目として、健康であることをいいとするだけなら、こんなつまらない人生はないだろう」(「全身がん 自分を使い切って死にたい」2014年5月)

希林さんは乳がんなど様々な病と向き合ってきた。そんな時のことば。

「体調の基本となる血液のめぐりや栄養の吸収などは、私自身がもともと持っている生活習慣や心のあり方と直結していると感じています。心の問題と、医療でつぎはぎしたりして悪いところを取ったりする技術とが融合していかないと、本当の元気は手に入らないのかもしれません。」

「西洋的な二元論の考え方に従えば、病気が悪で、病気でない状態が善。でも、一つのものに表と裏があるように、物事には善の面もあれば、悪の面もあるとわたしは思うんです。そういう東洋的な考え方が自分の体の中に入ってきて、宇宙の大きなものに対して働きかけるような(祈り)という行為に感応していく。それが総体的にひとりの人間となって生き生きしてくるんじゃないかとという感覚なんです。」

「どの場面にも善と悪があることを受け入れることから、本当の意味で人間がたくましくなっていく。病というものを駄目として、健康であることををいいとするだけなら、こんなつまらない人生はないだろうと。」

「幸せというのは、常にあるものではなくて、自分で見つけるもの」(「こんなはずじゃなかった」それでこそ人生です。2016年6月」)

「どうやったら他人の価値観に振り回されないか?自立することじゃないでしょうか。自分はどうしたいか、何をするべきか、とにかく自分の頭で考えて自分で動く。時には人に頼るのもいいかもしれないが、誰にも助けを求められないときにどうするかくらいは考えておかないと。」

「もっと言えば、その状況をおもしろがれるようになるといいですね。幸せというのは、常にあるものではなくて、自分で見つけるもの。何でもない日常や、取るに足らないように思える人生も、おもしろがってみると、そこに幸せが見つけられるような気がするのです。」

「一切なりゆきー樹木希林のことば」には「生きること」「家族のこと」「病のこと、カラダのこと」など様々な珠玉の言葉が掲載されている。機会があれば、また書いていきたい。